野菜をたっぷり食べて、ビタミンやミネラルをしっかり補給し、体の調子を整える。自分の体は自分できちんと守りたい、と思う今日この頃です。
そこで、おすすめなのが「水菜」です。ひょろひょろしていて、見るからに弱そうですが、βカロテンをしっかり含んだ、れっきとした緑黄色野菜。ビタミンＣも豊富で、ザクザク切っただけですぐに食べられるのも魅力です。
今回は、主菜になる水菜のおかずサラダを紹介します。まずは水菜１袋（１００グラムくらい）を、食べやすい長さにザクザク切り、大きめのボウルに入れ、ゴマ油（適量）とかつお節１パック（４グラム）をまぶしておきます。この一手間で、後からかけるドレッシングとのなじみがすごくよくなります。炒めた具を加えて混ぜるので、大きめのボウルに入れておくのがポイントです。
豚肩ロース薄切り肉１５０グラムは食べやすい大きさに切って片栗粉、しょうゆ各小さじ１杯をもみ込みます。シメジ１パックは小房に分けておきます。シメジ以外にエノキやマイタケなど、お好みのきのこでも大丈夫です。
ドレッシングになる、合わせ調味料を作ります。しょうゆ、みりん、酢各大さじ２杯、ショウガのすりおろし１かけ分を混ぜるだけです。
ここまで準備できたら、フライパンを火にかけ、熱くなったらゴマ油（適量）を入れて、豚肉から炒めます。豚肉に火が通り、こんがりおいしそうな焼き色がついたらシメジを入れて、さらに炒めます。このとき、シメジに軽く塩をふると下味がつき、短時間でしんなりおいしく炒め上がります。
豚肉から出た油でシメジがおいしく炒め上がったら火を止めて、合わせておいた調味料を入れます。すぐにジューッとなるので手早く混ぜて、熱々のところを水菜の上にかけます。後はわっさわっさと混ぜていくと、具の熱で水菜がちょっとしんなりして、いい感じに味がなじみます。ここが大事なところ。
水菜はこんなふうに少し火を通すと、ぐっとか（●（＝ゴマ））さ（●（＝ゴマ））が減るし、シャキシャキの食感を残しつつ、やわらかく食べやすくなり、ドレッシングがしっかりなじむんです。しかも、きのこのグニュッとした食感と、水菜のシャキッとした食感のコントラストが絶妙で、おいしい。お肉も入っているので食べ応えがあり、ご飯にもパンにも合います。食べるときにレモン汁をかければ、さらに爽やかになります。
山盛りの水菜をモリモリ食べると、それだけで元気になってくる気がするから不思議です。
（材料は２人分）
文とイラスト 奥薗壽子
（家庭料理研究家）
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March 23, 2020 at 05:52AM
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