世界のファッショントレンドをリードする2021年春夏パリ・コレクションが28日、パリで開幕した。10月6日までの公式プログラムには展示会形式も含め80を超すブランドが参加するが、新型コロナウイルス感染再拡大で多くはオンラインでの発表で、実際に観客を招くショーは20に満たない。日本勢の参加は通常の約半数だ。

トップバッターの黒河内真衣子さんが手掛ける「マメ クロゴウチ」はオンラインで発表。コロナ流行のため自宅で眺めることが増えたという「窓」がテーマで、レースのカーテンのように透かし模様の刺しゅうを施したデザインは、風にふんわりと舞う軽やかさを感じさせた。

多くがオンラインでの発表の中「クリスチャンディオール」「シャネル」「ルイ・ヴィトン」は実際にショーを行う。一方「サンローラン」「セリーヌ」は不参加。サンローランは4月、コロナ流行を受け、今年は今後「自らのペース」でショーを開くと宣言した。

日本勢は「ヨウジヤマモト」のみ実際のショーを予定。ほかに「アンリアレイジ」、「イッセイミヤケ」、「ビューティフルピープル」がそれぞれオンラインで発表するが「コムデギャルソン」などは不参加となった。(共同)