2020年シーズンのF1世界選手権第11戦アイフェルGPの公式スターティンググリッドが国際自動車連盟(FIA)より発表された。予選順位とグリッドとの間に相違はない。
週末に先立っては、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス、アレックス・アルボンとセバスチャン・ベッテル、そしてニコラス・ラティフィの5名が新たなパワーユニットの封を切っているが、いずれも上限基数に収まる交換であった。アルボンはサバイバルセルも交換している。
また、2日目を前にしては、アルボンとラティフィに加えてダニール・クビアトとカルロス・サインツの4名がギアボックスを新調。更に予選を前に、緊急参戦のニコ・ヒュルケンベルグが今季2基目となるES及びCEを投入したが、こちらもレギュレーションで許可された範囲内の交換で、罰則の対象外であった。
更に、予選を終えてパワーユニットに問題が確認されたとして、マクラーレンがランド・ノリスに今季3基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、そしてMGU-Kを新たに投入したが、これも年間上限数に収まるものであった。
ポールポジションはボッタス。2番グリッドにはハミルトンが付き、メルセデスがフロントロー独占から60周のレースに挑む。2列目にはマックス・フェルスタッペンとシャルル・ルクレールが並ぶ。
トップ10、すなわちQ3進出組は全て中古のソフトタイヤでスタートする。ニュルでのソフトはグレイニングが酷く出る傾向にあり、マネジメントを誤れば早々のピットインを強いられる可能性もある。
今回は予測不能な変数があまりに多い。初日が潰れた事でロングランデータは殆どなく、各コンパウンドの寿命もデグラデーション・レートも分からず、レースがドライになるのかウェットになるのかも分からない。各チームは完全に手探りの状態で日曜に臨む事になる。実に興味深い。
統計的に言えば、1984年以降のGPコースでの18回のグランプリの内、ポール・トゥ・ウインは僅かに3回。率にして17%に過ぎない(2019年現在)。コース幅が狭いため追い抜きは簡単ではないが、2013年のグランプリでは41回のオーバーテイクが計測されており、決勝での挽回は十分可能だ。
F1アイフェルGP スターティンググリッド
Pos | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|
1 | V.ボッタス | メルセデス | 1(-) |
2 | L.ハミルトン | メルセデス | 2(-) |
3 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 3(-) |
4 | C.ルクレール | フェラーリ | 4(-) |
5 | A.アルボン | レッドブル | 5(-) |
6 | D.リカルド | ルノー | 6(-) |
7 | E.オコン | ルノー | 7(-) |
8 | L.ノリス | マクラーレン | 8(-) |
9 | S.ペレス | レーシングポイント | 9(-) |
10 | C.サインツ | マクラーレン | 10(-) |
11 | S.ベッテル | フェラーリ | 11(-) |
12 | P.ガスリー | アルファタウリ | 12(-) |
13 | D.クビアト | アルファタウリ | 13(-) |
14 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 14(-) |
15 | K.マグヌッセン | ハース | 15(-) |
16 | R.グロージャン | ハース | 16(-) |
17 | J.ラッセル | ウィリアムズ | 17(-) |
18 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 18(-) |
19 | K.ライコネン | アルファロメオ | 19(-) |
20 | N.ヒュルケンベルグ | レーシングポイント | 20(-) |
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