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Friday, November 6, 2020

【浜田剛史の目】中谷、長身ながら接近戦でも打ち勝った - スポニチアネックス Sponichi Annex

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WBO世界フライ級王座決定戦   〇中谷潤人《8回KO》ジーメル・マグラモ● ( 2020年11月6日    後楽園ホール )

8Rに攻める中谷潤人(右)(代表撮影) 
Photo By 代表撮影

 1回、中谷が普段より広いスタンスで構えたことに気が付いた。足に力を入れ、懐へ潜ってくる相手に押し負けないようにする姿勢が見えた。実際、中へ入ろうとして左ストレートを浴びたマグラモは2回から詰めてきたが、下がらずにショートレンジで迷わず打ち合った。リーチを生かしワンツーで突き放す本来のボクシングはもちろん、マグラモのペースになるはずの接近戦でも打ち勝ったのは大きかった。

 長身選手は接近戦に弱いとのイメージを持たれがちだが、中谷は体に力があり、4回戦の頃から押し負けることはなかった。この試合で世界レベルでも体力負けしないと証明できたのではないか。パンチ力と的確に打つ技術を持ち、相手が離れればワンツーにロングの左ボディーアッパー、密着されればショートのアッパーを打てる。ステップでサイドへ動き、もみ合うことなく打つうまさもある。

 22歳ながらボクシングに幅があり、まだまだ伸びる。井上尚弥は期待どおりに倒して勝つから人気があるが、中谷も倒せるのでファンには分かりやすい。今後のボクシング界を引っ張っていく選手になると期待している。(元WBC世界スーパーライト級王者) 

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