11月の契約更改交渉で保留していた中日の木下拓哉捕手(28)と福敬登投手(28)が4日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮で2度目の交渉に臨み、ともに今季年俸からの増額でサインした。提示金額の上積みこそなかったものの、ともに納得した上での合意となった。
数日間の熟考の末、Aクラス入りを支えた2人が契約更改した。前回交渉時から提示金額に上積みはなし。ただ、それぞれの立場で査定方法に対する疑問点が解消されたことが決め手となった。
チーム最多88試合でマスクをかぶり正捕手の座をほぼ手中にした木下拓は、倍増となる2400万円でサインした。「いい評価をしてもらい、前回から不満はなかった。初めてのことが重なり、時間がほしかった。(交渉後に)考える時間もあり納得した」
11月26日に約2時間半に及んだ球団とのやりとりでは、捕手の査定などを巡って話し合った。チームのAクラス入りや、5年目での自己最多出場など初めて尽くしだったこともあり、一度は頭をリセット。この日は「前回の2時間半は無駄ではなかったと思う」と笑みを浮かべて振り返った。
スッキリした表情を見せたのは福も同様だ。今季53試合登板で30ホールドポイントを挙げ、最優秀中継ぎ投手賞を獲得。2100万円増となる4600万円で更改した。 「査定にコロナの影響が入っているのかどうか疑問だったが、そこに関しては解決できる回答をいただいた」
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