2022年02月02日(Wed)11時31分配信
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【写真:Getty Images】
サッカー日本代表は1日にカタールワールドカップ・アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦し、2-0で勝利した。中国代表戦のパフォーマンスで批判を浴びた長友佑都は、追加点となる伊東純也のスーパーゴールをおぜん立て。中山雄太との左サイドバックをめぐる競争は、さらなる議論を呼ぶことになるだろう。
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中国代表戦で長友は存在感を示すことができなかった。左サイドでボールを持った際に右足に持ち替えてからクロスを上げるシーンが目立ち、クロスも味方に合わず。持ち前のアップダウンも見せられず、南野拓実との連係もうまくいかなかった。結果的に58分に下げられてしまう。
代わって入った中山は、絶妙なクロスで伊東のゴールをアシストした。停滞を招いたベテランと勝利を手繰り寄せた24歳の差は歴然だった。
しかし、中4日で行われたサウジアラビア代表戦で長友は名誉挽回に成功する。ボールを保持される時間が長かったこの試合では、南野とのコンビネーションにも改善が見られ、隣の谷口彰悟のカバーリングも的確だった。クロスの精度など、課題はまだ残されていたが、勝利に必要な存在だったと言うことはできる。
長友とは対照的に、中山はうまく試合に入ることができなかった。攻めに出るサウジアラビア代表に手を焼き、寄せが甘いシーンも見られた。ボールを持った際もプレスに苦しみ、何度かボールロストに繋がっている。この試合のみの評価で見れば、長友に分があったことは明らかである。
ワールドカップイヤー最初の2連戦、左サイドバックをめぐる争いは1勝1敗といったところだろうか。ボールをある程度持てる展開では、後方から攻撃を組み立てたり、左足で精度の高いクロスを上げることのできる中山の特徴が活きる。一方、ボールを持たれる時間が長くなれば、サイドを上下動したり、守備の局面で機転を利かせて潰しに行ける長友に一日の長がある。
格下との対戦がほぼないワールドカップ本大会では長友の方が特徴を活かせるかもしれない。一方で、中山の左サイドバックとしての成長にも期待したい。左サイドバックをめぐる争いに決着をつけるには、もう少し時間が必要になるだろう。
【了】
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