◆JERAセ・リーグ 広島3―2阪神(31日・マツダスタジアム)
阪神が広島に3戦連続逆転負けを喫し、球団ワースト新の開幕6連敗となった。矢野監督ラストイヤーは苦難の船出。元監督でスポーツ報知評論家の安藤統男氏は、焦る選手と沈む首脳陣の空気を察し「ベンチが動き、思い切りよくプレーさせること」と提言した。
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選手が連敗の責任を背負って、結果を求め過ぎている。
制球のいい秋山としては考えられなかった。6回のマクブルームの決勝二塁打は初球が真ん中へ。ピンチで外国人打者。初球はまともにストライクを取りにいかないのが鉄則なのに、制球ミスした。
5回2死二塁で同点打の上本の打席は、1、2球目は外角のボール球。歩かせてもいいという配球だと思った。ところが、カーブを2球続けてストライクをとりにいき、ド真ん中を打たれた。ともに早くアウトをほしがっての失投だった。
上本の場面では、首脳陣がマウンドに行く必要があった。勝負か、くさいコースを突くか、意思統一できていなかったために、中途半端になったのではないか。連敗でベンチも意気消沈し、動きが鈍っているように映る。
振り返れば、開幕戦の初回は2つの盗塁アウト。これは、失敗を恐れないという今年のチーム方針の表れと受け止めた。だが、その積極性が消えた。7回無死二塁、マルテの右飛で二塁走者の糸原はタッチアップしなかった。大事に大事に、と自重したのだと思う。
私も阪神監督だった82年に開幕4連敗した。開幕戦のコバ(小林繁)の敬遠サヨナラ暴投はショックだった。だが、その後の連敗には落ち込まなかった。降りやまない雨はない、と開き直っていた。今年の阪神も、開幕戦の初回のようにムチャクチャやればいい。5回にエンドランでチャンスを広げて得点に結びつけたように、ベンチが動き、選手に思い切りよくプレーさせることだ。(スポーツ報知評論家・安藤統男)
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