「衛星政党」のレッテル固まる
未成年セクハラ容疑、似非歴史学…
未検証の人物の前歴が明らかに
政改連は「ヤン・ジョンチョル政治工作」批判
民衆党も「既得権の欲望」と協議中断
民主党員「なぜこんなことをするのか」と糾弾
共に民主党のイ・イニョン院内代表(後列の書類を持った人物)が19日午前、国会での政策調整会議開始前に、同党のパク・チャンデ院内報道担当(前列左)と話し合っている=キム・ギョンホ記者//ハンギョレ新聞社
にわか造りの群小政党を引き入れて、事実上の比例衛星政党(共に市民党)の結成に入った共に民主党が、党内外の強い反発に直面している。党内では市民党参加をめぐり「大義名分も実利も確保できていない」という批判が相次ぐとともに、パートナーに選んた群小政党関係者らの不適切な前歴が次々に明らかになったことで世論も冷たい。一時、比例連合政党の結党を主導的に進めていた民主化運動の長老と市民団体の関係者たちは、親文在寅(ムン・ジェイン)、親チョ・グク関係者たちと組んだ民主党に対して「法的、政治的責任を問う」と攻勢の水位を引き上げた。彼らは文在寅大統領の腹心を自任してきたヤン・ジョンチョル民主研究院長を「政治工作の企画者」と名指ししている。
■「ドア閉ざして発車」市民党…不適切な前歴も
民主党、カジャ環境党、基本所得党、時代転換、カジャ平和人権党が参加した共に市民党は19日、比例代表候補者に対する国民推薦公開募集の手続きに入った。プラットフォームに参加した少数政党にそれぞれ1議席ずつ配分し、残りの議席については独自候補を公募して、22日までに比例代表候補を決めるという構想だ。この過程で市民党が民主党の審査基準に沿って公認手続きを進めると明らかにした上、総選挙後には市民党と民主党の合併の可能性も排除せず、「市民党＝民主党衛星政党」とのフレームはますます固まりつつある。
市民党に参加する少数政党関係者らの不適切な前歴も問題になった。カジャ平和人権党のイ・ジョンヒ代表は2016年に『マゴ暦』という似非歴史学の著書を発行した事実が明らかになり物議を醸している。カジャ環境党のクォン・ギジェ代表は2013年に未成年へのセクハラ容疑で起訴猶予処分を受けたことが明らかになり、批判が高まっている。民主党のある重鎮議員は「時間が経つほどパートナー政党の人物検証問題が浮上してくるだろう」と予想する。
■「ヤン・ジョンチョルの稚拙な政治工作劇」
選挙連合論議を主導していたものの追い出されたかたちの政治改革連合は連日、民主党に裏切られたという心情を吐露している。政治改革連合のハ・スンス事務総長はこの日、ハンギョレの電話取材に対し「政治改革連合との対話は大義名分づくりに過ぎなかった。市民党の面々を見れば、民主党の衛星政党だということが露わになっている。政治工作を主導したヤン・ジョンチョル民主研究院長らに法的、政治的責任を問う」と述べた。民衆党は同日、「反積幣連帯の選挙連合政党を作ろうとの提案を慎重に検討してきたが、既得権政治と政治的欲望が横行している」とし、比例連合政党論議を中止すると公式に宣言した。緑色党のコ・ウニョン選挙対策本部長も同日午前、YTNラジオに出演し「少数政党を大義名分としてのみ利用して党員総投票を行い、その後に立場を変えた民主党に強く遺憾の意を表する」と述べた。
■党員掲示板でも糾弾
民主党の権利党員掲示板には「いっそのこと比例連合政党なぞやらない方がましだ」という主張が相次いだ。一部の党員は、連合政党のプラットホームである「市民のために」が、詐欺の疑いで捜査を受けているケサウム国民運動本部(ケ国本。ケサウム＝犬の喧嘩。醜悪な争い)が中心だということに言及し、「これ以上批判が大きくなる前にケ国本は損切りすべき」と迫っている。
比例政党を標榜する開かれた民主党との「差別化」も問題となる。開かれた民主党は民主党の一部強硬支持層を基盤に結党されただけに、市民党と相当数の支持者が重なるという憂慮も党内から出ている。
ファン・グンビ、イ・ジヘ、ソ・ヨンジ記者
(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
訳D.K
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March 20, 2020 at 12:02AM
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急造された少数党の手を取り不適切人事まで…民主党の比例連合も重い後遺症 - The Hankyoreh japan
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