関西を代表する盆踊り「河内音頭」の古里を掲げる大阪府八尾市が6日、河内音頭のオンラインイベントを初めて開催する。例年5万人近くを集める同市の祭りが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となり、愛好家らが「人生が失われた」と落胆していた。イベントでは地元えりすぐりの「少数精鋭」が踊る様子を生中継し、視聴した人に手本としてもらう。関係者は「災いを福に転じ、全国にファンを増やす契機にしたい」と期待している。
八尾市と八尾本場河内音頭連盟などが主催。音頭取りは同連盟の八常正月（はちじょうまさつき）理事など5人が務め、踊り手として地元の「栄会（さかえかい）」と「かわち撫子会（なでしこかい）」の計10人が参加する。会場は「人が集まる可能性があるので極秘」（市産業政策課）。地元のコミュニティーFM放送局「FMちゃお」がラジオ放送とインターネットで配信する。
毎年9月に開催する「八尾河内音頭まつり」が今年は新型コロナの影響で中止された。栄会では半年以上も練習が途絶え、西田栄映（さかえ）代表（75）は「人生の一部が失われた日々が続いた。今回のイベントを契機に状況が良くなってくれれば」と期待する。かわち撫子会の松井美恵子代表（75）は「たかが河内音頭、されど河内音頭。踊り手は70歳前後だが、長年の経験がある。手本となるような見応えのある踊りを披露します」と意気込む。
そんな地元の熱気に、「八尾の魅力大使」を務める演歌歌手、天童よしみさんもエールを送る。6歳のころに八尾市に転入し、「母親に手を引かれ、夏祭りに連れて行ってもらった。それ以来、河内音頭が身に染みこんでいる」と話す。10代になると祭りのやぐらに上がり、音頭取りを担当。踊り手たちが踊りをやめて聞きほれてしまったとの伝説もある。
今年デビュー50周年を迎えた天童さんは「河内音頭は歌手人生の原点。（伝統河内音頭継承者の）河内家菊水丸さんにギターを弾いてもらい、歌っていました」と振り返りつつ、「機会があればいつでも河内音頭を歌いたい」と語る。今回のイベントについて「視聴者は活力と元気を受け取ってほしい。特に若い人たちが興味を持つきっかけになってほしい」と期待する。
3年前にギネス世界記録達成
イベントは6日午後6時半～同8時半の予定。最初の20分ほどで踊り方を説明し、その後は音頭取りが交代しつつ、「ひたすらに踊りを中継し続ける」（市産業政策課）という。河内音頭を深く知ってもらうため、歌詞の解説なども盛り込む。
市によると、現代の河内音頭のルーツは河内北部の歌謡をアレンジした「歌亀（うたかめ）節」とされる。戦後に浪曲の節が取り入れられ、さらにリズム音楽の影響を受けたアップテンポな曲調に変化。「洋楽と浪花節が融合した語り芸」とも称される。2017年には盆踊りを一斉に踊る最多人数のギネス世界記録に挑戦し、2872人が参加して達成した。【高橋昌紀】
"少数" - Google ニュース
November 03, 2020 at 10:24AM
https://ift.tt/3kYxsFC
「河内音頭」、少数精鋭でオンライン開催 天童よしみさんも応援 6日に生中継 - 毎日新聞 - 毎日新聞
"少数" - Google ニュース
https://ift.tt/39ec7kW
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
No comments:
Post a Comment