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Saturday, November 14, 2020

琴奨菊は十両転落前に引退すべきだった…大関とはそれほどに重いものなのだ【北の富士コラム】 - 中日スポーツ・東京中日スポーツ

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6日目の取組前に「コトバウアー」を披露する琴奨菊

6日目の取組前に「コトバウアー」を披露する琴奨菊

  • 6日目の取組前に「コトバウアー」を披露する琴奨菊

◇14日 大相撲11月場所7日目(東京・両国国技館)

 本日はテレビ観戦。九重部屋の宝、千代の国はいいところなく敗れた。新鋭の豊昇龍に一気に押し出されてしまった。いつもの気迫が少し、欠けていたようだ。立ち合いに当たりがなく、豊昇龍に先手を取られ、思わず引いてしまった。

 下半身、特に膝の不安のある力士は、残して攻め返すことが極めて困難になる。無理をして残すと、大きなけがにつながる事を体が覚えているのである。常に先手、先手と攻めて出るのが千代の国の相撲である。今後は前に出る相撲に徹して、1敗を守ってほしいものだ。

 一方の勝った豊昇龍も、前に出る相撲を心掛けることが大切である。将来的には四つ相撲になるだろうが、若い時分は前に出ることだ。

 ところで、テレビ解説の舞の海君は「きょうは熱戦が多かった」と言っていたが、そうだろうか。私には、ほとんど凡戦に見えたのは、どうしてだろう。もしかして、私の体調のせいかもしれない。テレビで見ても、コロナ禍の話ばかりで気分が悪い。そんな精神状態で相撲を見ても、楽しいはずもないのだろう。申し訳ないことです。

 それでも、ゲストの元安美錦、安治川親方の上手出し投げの話は笑えた。演歌歌手のこぶしを歌う時の要領で、あの絶妙の出し投げを完成させていたとは面白い。さすがは安美錦だ。親方にしておくのはもったいない。いっそのこと、解説者になった方が良いと思うがどうだろう。

 それと琴奨菊が引退するようである。彼も度重なるけがに打ち勝って、大関にまで昇進し、幕内優勝もはたしている。平幕に落ちても、真面目に土俵を務めたのは立派と言える。

 惜しむらくは、十両に落ちる前に、引退すべきだったと思うのは私だけでしょうか。納得するまで土俵に執念を持ったのだろうが、結局は惨敗に終わってしまった。これで琴奨菊が納得したのなら、私は何も言うべきではないと思う。

 一足先に豪栄道は見事な引き際を見せていた。これはあくまでも私の理想だが、大関の引退はこうあってほしいのです。栃ノ心や高安もまた幕内で頑張っているので、彼らにそろそろと言うつもりはない。だが、十両に落ちてまでは取ってほしくはなかった。私の意見に反論を持つ方も多いと思われるが、大関とはそれほどに重いものなのです。

 本日も愚痴に始まり、愚痴に終わってしまいました。食欲もあまりないので、あたたかいソーメンにしておきます。

 忘れていたが、炎鵬は変な転び方をしていたが大丈夫かな。隠岐の海と北勝富士は早くも力が尽きてきた。実にはかない夢でした。(元横綱)

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