今季のフリーエージェント(FA)有資格者が権利を行使するための申請期間が4日、終了した。

熟考を続けていたヤクルト小川泰弘投手(30)は、球団にFA権を行使する意思を伝えた。「FA宣言選手」は5日に公示され、6日から交渉が解禁となる。

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悩み続けていた小川が、ようやく申請締め切り日に答えを出した。神宮外苑での自主トレ後、球団幹部と約30分間にわたって話し合い、FA権を行使する意思を直接伝えた模様。球団を通じ「残留するにしても、しないにしても、納得して来年以降の野球人生につなげたい。思いっきり野球をするために、今しっかり悩むことが1つの財産になると思います。よろしくお願いします」とコメントを発表した。

今季はローテーションを守り、5年ぶりの2ケタ勝利となるチームトップの10勝をマーク。シーズン中から球団側と残留交渉が行われていた。一方で「他球団の評価を聞いてみたい」という思いもあり、熟考を重ねていた。

球団は残留に向け、今季の推定年俸9000万円から大幅増となる4年総額7・5億円規模の大型契約を提示していたとみられる。宣言したことで条件面は一度白紙になるが、交渉は継続する。宣言残留も容認しており、小川淳司GMは「とにかく残留してくれるのが一番。それに対して球団は全力で引き留めにかかったので、あとは本人次第。球団としては待つだけです」と話した。