【八木裕 神眼スコープ】
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マスク姿で、スタンドから熱視線を送る八木氏【拡大】
阪神春季キャンプ（１日、沖縄・宜野座）注目のルーキー、佐藤輝のプロ初フリー打撃をジックリ見せてもらった。お客さんがいないとはいえ、監督、コーチ、他の選手、マスコミが見守る中、相当な緊張があったのだろう。芯に捉えきれない打球が何本かあったのは事実だ。まだプロの練習に慣れていない感じもした。
そんな中でも、前評判通りのスケールの大きな打撃は十分に伝わってきた。大きな体、打球の速さ、飛距離からパワーはすぐに分かったし、トータル的に「超一級品」という印象。４球団がドラフト１位で競合したのも十分に納得だ。
この日の打撃だけから強いて言えば、まだテークバックとバックスイングがうまく取り切れていない印象はあった。とはいえ、これはあくまで初日の練習でのこと。そして、そういう部分も含めて、彼がこれまで残してきた素晴らしい実績がある。現状で指摘するのは簡単だが、ある程度、尊重して見ていかなければいけないと思う。
一番大切なのは、プロの投手に対して、どのような打撃をできるか。練習の打撃内容も重要なのだが、個人的には早く実戦が見てみたくなるタイプだ。実戦派という感じがする。
早い段階の紅白戦から出場予定と聞く。プロの投手の球にどう対応するのか。慣れてきたらどんな打撃をするのか。楽しみは尽きない。（本紙専属評論家）
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