現地時間18時。日は沈み、サーキットには投下照明が灯るなか、気温19度、路面温度26度のドライコンディションで60分間のFP3セッションはスタート。予選・決勝と同時刻でのスタートのため、最も重要なプラクティスセッションとなる。
硬い方のコンパウンドでセットアップの角印走行を行った後、30分を目安にソフトタイヤでショートランを実施し、その後、ソフトもしくはミディアムでロングランに移行というのがほぼ全チーム共通の大まかな流れ。
ショートランでどれくらいの燃料を搭載し、エンジンをどこまで回しているかは分からないため、そこから勢力図を測ることは難しいが、フリー走行2回目ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが1分31秒936で初日のトップタイムをマーク。そこまで攻めてはいない余裕のある走りで唯一の1分31秒台をマーク。その安定度はロングランで光っており、ライバルのメルセデスF1とは平均して1秒近くのアドバンテージがあった。現時点で一人だけ別次元にいるような走りだった。
チームメイトのセルジオ・ペレスは、フェルスタッペンから1.002秒差の7番手。コースに出る前に時間がかかっていたことから、異なるセットアップをトライアルする役割を果たしたとも考えられる。
2番手タイムはスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール。トップから0.087秒差と現時点では競争力をみせている。チームメイトのカルロス・サインツも3番手。二人は同じようなタイムを出し続けており、セットアップの方向性はほぼ決まっているように思える。
フェラーリ勢の後ろにつけたのはメルセデスF1のジョージ・ラッセル。トップとは0.533秒差と初日のセッションであることを考えれば許容範囲と言える差だが、特にメルセデスF1はポーパシングの問題が顕著。FP1ではラッセルは低い車高、ハミルトンが高い車高と分けていたが、ハミルトンのバウンシングは激しく、車高を高くするという選択肢はないように思える。FP2でハミルトンはトップから1.208秒差の9番手。しかし、そこはメルセデスF1であり、去年までを思い返せば、初日は速さをみせないことが多い。ただし、バウンシングはパフォーマンスを抑えることとは無関係なため、パフォーマンスはまだ蜜数だ。
ミッドフィールドは大混戦。フェルナンド・アロンソ(アルピーヌF1)がその集団のトップとなる5番手タイムをマークしたが、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ミック・シューマッハとケビン。マグヌッセン(ハース)、ランド・ノリス(マクラーレン)、そして、チームメイトのエステバン・オコンが0.5秒以内に並んでおり、明日もこの集団の順位は大きく入れ替わることが予想される。
ただし、昨年ランキング4位のマクラーレンがこの位置にいるのは厳しい状況。さらに新型コロナウイルス感染でバーレーンテストの3日間に全く走行できなかったダニエル・リカルドはウォーターリークの問題で後半のロングランができないままセッションを切らげ手織り、リカルドに関して特に劣勢に立たされている。
スクーデリア・アルファタウリは、ピエール・ガスリーが13番手、角田裕毅が14番手とミッドフィールの底に沈むことになった。アストンマーティンとウィリアムズも同様で、ハースやアルファロメオと比較して、FP1からのタイムアップ幅が少なく、FP2では最下位を争うことになった。予選にむけてどこまで修正できるかが鍵になるだろう。
F1バーレーンGPは、明日19日(土)の21時(現地時間15時)から60分間のフリー走行3回目を実施した後、24時(現地時間18時)から予選が行われる。
2022年 第1戦 F1バーレーンGP フリー走行2回目 結果・タイム
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