県医療審議会保健医療計画調査部会は１８日、福島市で会議を開き、県医師確保計画の素案を大筋で了承した。２０２３年度までに４４６人の医師増員を目指すとし、福島医大と連携した医師の派遣や調整などの施策が盛り込まれた。県民から意見を公募した後、本年度内の策定を目指す。
同計画では厚生労働省の医師偏在指標で位置付けられた「医師少数県」からの脱却を目指す。同省は、本県の医師の性別や年齢を調整した「標準化医師数」３６６２人（１６年）を基に、２３年度に少数県を脱却するには４１０８人の医師が必要と設定。県は差し引き４４６人を目標とした。
２次医療圏別の増員目標は県北９９人、県中１２６人、県南４７人、会津・南会津６０人、相双１９人、いわき９５人。以前の素案では県北はゼロだったが、委員の意見を踏まえて見直した。
計画では、産科医と小児科医の２３年度の目標医師数も設定。産科医は１６年時点の１２１人から２７人増の１４８人、小児科医は１６年時点の２１３人から２６人増の２３９人を目指す。厚労省の医師偏在指標で産科医は全国で２番目に低く、小児科医は３４位に低迷。確保に向けては研究資金の貸与や医師の処遇改善などに取り組むとした。
このほか計画には、３６年の医師偏在指標が全国で２番目に低く、医師少数県の脱却には４８６９人の医師が必要とのデータも掲載。長期的な施策では、小、中学生に医学の魅力を発信する教育の充実や医師の県内定着推進などが明記された。
この日の部会では、県外来医療計画の素案も大筋で了承された。
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February 19, 2020 at 08:32AM
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福島県内「医師」446人増目標 医師少数県から脱却へ計画素案 - 福島民友
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