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Thursday, May 28, 2020

ミャンマー国軍、少数民族との戦闘激化 国連停戦要求に反発 15万人以上避難 - 毎日新聞 - 毎日新聞

住宅が燃えているラカイン族の村=ミャンマー西部ラカイン州で2020年5月16日、ミャンマー国軍提供・AP

 ミャンマー西部ラカイン州で、国軍と仏教徒の少数民族ラカイン族の武装勢力「アラカン軍」の戦闘が激化している。国連の特別報告者はこれまでに15万人以上の民間人が巻き添えになっているとして停戦を求めているが、国軍は反発しており、戦闘収束のめどは立っていない。少数派イスラム教徒ロヒンギャの同州への帰還にも影響を与えそうだ。

 アラカン軍はラカイン族の自治権を求める武装組織。同州からロヒンギャの多くが国外に脱出した2017年以降に勢力を拡大し、国軍は「テロ組織」に指定している。

 国連でミャンマーの人権問題を担当する李亮喜(イヤンヒ)特別報告者は4月末、「国軍はラカイン州で市民を巻き込んだ攻撃を加速している」とする声明を出した。李氏によると、これまでの戦闘で市民15万人以上が避難し、女性、子供を含む数百人が死傷。3月下旬には国軍が同州の村で約700軒の家を燃やしたほか、4月中旬には別の村を砲撃し、子供2人を含む民間人8人を殺害したという。

 一方、アラカン軍も、地方政府の役人や国会議員を誘拐するなど、民間人を戦闘に巻き込んでいる。4月20日には世界保健機関(WHO)の車両も何者かに銃撃されて2人が死傷した。李氏は「紛争のすべての当事者は民間人を保護しなければならない」と強調する。

 一方、国軍は「国連の報告には(軍が民間人を標的にしているとの)偏見がある」と強く反発する。国軍は複数の少数民族武装勢力と戦闘を続けているが、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して停戦することを決定。だが、ラカイン州は「対象外」としている。アウンサンスーチー国家顧問兼外相は4月21日、アラカン軍を非難した上で「命を危険にさらしながら人々の命と富を守る兵士に深く感謝する」と国軍をたたえる声明を発表し、波紋を呼んだ。

 国軍に「迫害」され、ラカイン州から隣国バングラデシュに避難した70万人以上のロヒンギャ帰還も、治安への懸念などから進んでいない。政治評論家のヤンミョーセイン氏は「ラカイン州の問題はミャンマーの国際関係上重要で、国軍は停戦を全土に適用すべきだ。また、政府は地元の人々の声を聞き、政治的解決策を見いだす必要がある」と指摘する。【バンコク高木香奈】

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May 28, 2020 at 08:53PM
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