虹色の花壇の画像をオンライン会議でのバーチャル背景に――。LGBTなど性的少数者の支援団体「FRENS(フレンズ)」(福岡市)と福岡市植物園が、多様な性を祝う記念日の17日に向けて、性的少数者のシンボルである6色の虹を花で表した花壇の画像をオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」用のバーチャル背景として使えるよう提供している。「FRENS」の小野アンリ代表がバーチャル背景画像に込めた思いとは。【藤沢美由紀/統合デジタル取材センター】
5月17日は「LGBT嫌悪に反対する国際デー」。1990年5月17日にWHO(世界保健機関)の精神疾患のリストから同性愛が削除されたことが由来で、今年は30周年にあたる。日本では「多様な性にYESの日」として一般社団法人日本記念日協会に認定され、毎年各地でさまざまなイベントが行われている。
FRENSも2009年から17年まで、福岡市内の公園で多様な性の尊重を訴える街頭イベントを実施してきた。18年からは福岡市植物園と共催で、園内の花壇に6色の虹を赤いサルビア、紫色のペチュニア、オレンジや黄色のマリーゴールドなどで表現。あわせてギャラリーに多様な性に関するメッセージや書籍を展示してきた。
今年も同様のイベントを開く予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で植物園は休園となり、イベントも中止が決まった。小野さんは「せっかくの花壇を多くの人に見てほしい」と考え、オンライン会議用の背景画像に活用することを決めた。緊急事態宣言解除で園は19日から開園するが、「外出の機会が減った今、画像でも気持ちを和ませてほしい」と小野さんは話す。
FRENSには、コロナ禍の影響で在宅時間が増えた性的少数者の子どもや若者からの相談が増えている。性的指向や性自認を親に隠していたり、家族から認められなかったりすることのつらさや「家族の絆」を強調するメッセージが社会で強まっていることのプレッシャーがあるという。小野さんは「性的少数者に関する30年間の社会の変化は、小さなきっけかの積み重ねだと思う。きれいな花の画像が多様な性について知るきっかけになれば」と話した。
画像は「FRENS」のホームページからダウンロードできる。
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May 16, 2020 at 11:33AM
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和みと多様性、zoomの背景に虹色花壇を 福岡のLGBT支援団体が提供 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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