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2日のラ・リーガ第8節、ワンダ・メトロポリターノを舞台としたアトレティコ・マドリー対バルセロナは2-0でアトレティコの勝利に終わった。
とにかくバルセロナ、というよりもクーマン監督の処遇が騒がれる大一番。当初はこの一戦後、インターナショナルウィークに突入するタイミングでの解任が既定路線とされたが、試合当日になってラポルタ会長は「(アトレティコ戦の)結果にかかわらず、クーマンは監督であり続ける」とのサプライズ発言があった。しかしながらベンフィカに0-3で敗れた直後にアトレティコに敗戦を喫するとなると、もう世論を抑え切れなくなる可能性も十分にある。
そして、その悪い予感は、おそらく最悪に近い形で現実となった。収容人数の100%入場が許可され、脅威的な熱狂が生まれたメトロポリターノで、スコアを動かしていったのはアトレティコ。ポゼッション率ではバルセロナが優位だったものの、一度ボールを奪えばジョアン・フェリックスとレマルを起点として効果的な攻撃を仕掛けた。そうして先制点を決めたのは23分のこと。左サイドのJ・フェリックス、中央のルイス・スアレスとパスをつないでいき、その間に前へと走り込んでいったレマルがL・スアレスのスルーパスからペナルティーエリア内左に侵入。左足でシュートを放ち、眼前で立ち塞がるGKテア・シュテーゲンの右を射抜いている。
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その後はよりオープンな展開となり、バルセロナもコウチーニョ、フレンキー・デ・ヨングがチャンスを迎えるも決め切れず、44分にスコアは1-1ではなく2-0となった。決めたのは、バルセロナにとっては絶対に決められたくない相手、L・スアレスである。自陣左サイドのJ・フェリックスのスルーパスからその前を走るレマルがドリブルを仕掛け、すぐ横を走るL・スアレスにパス。ウルグアイ代表FWは、落ち着き払った右足のシュートで旧友T・シュテーゲンを破った。
この試合前日、スペイン『TVE』に対して、「昨季プレシーズン、クーマンは僕を怒らせようと全体練習から切り離した。でも自分はプロとして、嫌な顔をせずに毎日汗を流したんだ。そして最後には迎えるべき運命を迎えることになる」と話していたL・スアレス。だがゴールを決めた直後、彼はリベンジを誇るのではなく、まずバルセロナサポーターに対して謝罪を行なった。その一方で久しぶりに満杯となった叛逆の砦は、これまでフォルラン、ゴディン、ヒメネスらに捧げてきた「ウルグアージョ(ウルグアイ人)」チャントを全力で彼に捧げている。
前半は2-0で終了。ハーフタイム、クーマン監督はニコをセルジ・ロベルトに代え、一方のシメオネ監督はデ・ポールとの交代でトリッピアーを入れる。迎えた後半、バルセロナはさらにポゼッション率を高めて点を狙うが、61分にコウチーニョのシュートがオブラクに止められるなど、1点を返すこともできない。クーマン監督は64分にコウチーニョとの交代でアンス・ファティをピッチに立たせる。そのA・ファティが70分に直接FK、直後にミドルからゴールをうかがうも、やはり決め切ることはできなかった。
シメオネ監督は72分にJ・フェリックス、L・スアレスとの交代でグリーズマン、アンヘル・コレアを投入(グリーズマンに対しては、喝采のほか少しのブーイングも浴びせられている)。また81分にはカラスコとエルモーソをロディとフェリペに代えて守備固めに入る。対するクーマン監督は75分にガビとミンゲサをリキ・プッチとルーク・デ・ヨングに代え、86分にはデストをラングレに代えて交代枠を使い切っている。
試合終盤はバルセロナがボールを保持し、アトレティコが堅守速攻で応戦する展開が続くことになり、結局スコアは2-0から動かぬまま試合終了のホイッスルを迎えた。2試合ぶり勝利のアトレティコは勝ち点を17として首位レアル・マドリーに暫定で並び、連勝遠逃したバルセロナは勝ち点12で9位に位置している。
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