新労使協定に関するMLBのオーナー陣と選手会の交渉が21日(日本時間22日)、フロリダ州ジュピターで行われたが、妥結には至らなかった。
複数の米メディアによると、カージナルスとマーリンズが使用する同地の春季キャンプ施設内で行われた交渉には、ディック・モンフォート氏(ロッキーズ)ら複数の経営陣のほか、選手会からはマックス・シャーザー、フランシスコ・リンドア(ともにメッツ)、ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)、ソニー・グレイ(レッズ)ら複数の選手が出席。対面交渉の時間は不明ながら、双方が約5時間、同施設に滞在し、話し合いを重ねたものと見られる。
調停前の選手に対するボーナスプールに関しては、オーナー側が500万ドル(約5億5000万円)増の2000万ドル(約22億円)まで引き上げたものの、選手会側は1億1500万ドル(約126億5000万円)を主張しており、依然として隔たりは埋まっていない。
またオーナー側は、ドラフトの上位指名権を抽選とする案について、対象を3球団から4球団に増やす修正提案も行った。選手会側は8球団を主張している。争点となっているぜいたく税の基準額については、話し合われなかった模様だ。
この日は大きな進展こそなかったものの、これまでで最長の話し合いとなった点は前向きな材料と見られており、両者は22日(日本時間23日)にも交渉を行う予定。
昨年12月2日以来、ロックアウトが続くMLBでは、少なくとも3月5日まで春季キャンプとオープン戦が延期されており、今週中に妥結しない場合、3月31日の公式戦開幕も危ぶまれている。
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